8月上旬、カナダのブルーベリー収穫が最盛期を迎えていたため、今年の果実を確認するためカナダに訪問しました。弊社のブルーベリーはカナダ西部、バンクーバーに近郊のブリティッシュコロンビア州が主要な産地です。
今年のブルーベリーは産地における春先の気候が不安定で、4月は低温傾向、5月になると一転して40℃近くまで気温が上昇する異常な気候となりました。そのため、この期間は蜂が活発に活動することができず受粉が不十分となり、早生品種の収量が大きく落ち込んでしまいました。今年のブルーベリーは大丈夫かととても心配しましたが、5月の高温以降、6~7月は安定した気候となり、中生品種以降は何とか持ち直し、8月の訪問時には丸々と大きく実ったブルーベリーが収穫を待っていました。
ブルーベリーの収穫はこのような特殊なハーベスターで行います。ブルーベリーの木を跨ぐようにハーベスターが進み、進みながらブルーベリーを叩き落とし、叩き落としたブルーベリーはコンベアーで回収してハーベスターの屋上部分に運び容器に入れます。
ハーベスターの屋上部分には運転席があり、運転席から見るブルーベリー畑は広大で、解放感に溢れていました。収穫したブルーベリーは工場で加工し、間もなく第一便が日本に向けて出発します。今年は早生種の不作や円安によって昨年に引き続いて値段が少々高めになりそうですが、カナダの広大な大地で育ったブルーベリーを是非お試しください。